特別対談インタビュー
【特別対談④】未来への挑戦 「デジタルツイン」が変える製造業の姿
④未来への挑戦 ―「デジタルツイン」が変える製造業の姿 ―
太郎氏:これからどんどん人が減っていく中で、設計者にとっては、こういうソリューションはありがたいと思いますよね。「あの人にしか分からない」というのは令和でもう終わりにしたいですね。
LIGHTz:それは終わりにしたいですね、属人化をなくしていきたいと思っています。あと人材の話があったかと思いますが、これからは多分、理系人材の減少もあり海外に人材を求めていくしかないと思います。例えばインドとか東南アジア含めた、そういう場所に理系人材をいかに集められるかって世界的に勝負じゃないですか。
太郎氏:そう、これから勝負だと思う。
LIGHTz:その時にこれはブラウザで動くので、ほぼ全言語に対応できるのです。例えば、「blooplinter」は専門用語などの辞書の設定は必要ですけど、ヒンドゥー語にも対応しています。デジタルツイン空間で世界からアクセスできる状況を作ってあげて、外の優秀な理系人材がエンジニアとして参画できるようにするのはとても重要だと思っています。
太郎氏:必要ですよ。絶対必要だと思う。英語だね。
LIGHTz:英語も対応していますが、それ以外の地域になった時に、例えばインドネシアなどは全然英語が通じなかったということがあって、そういうところもひとつの空間で検討ができて、細かい言語は自然言語処理AIに任せてしまえばいいかもしれません。
太郎氏:あと、それ以上にソリューションを磨くってことだと思いますよね。 そうすれば採用してもらえるから。採用が先ですからね。
LIGHTz:導入事例として、これはTier1のメーカーさんですが、RFQ出されてから回答までがとても大変っていう話です。とても苦労されています。先ほど言われたBOMみたいに整理されてないから、サイロ化したあらゆるところから検索して情報を集めてきて、「これできるの? できないの?」、「これいくらでいいの?」ということ、特に原価まで決めるのはかなり大変じゃないですか。
太郎氏:半年くらいかかっていると思いますね。
LIGHTz:そうですよね。かなり苦労しているらしいので、過去事例から必要な実績・情報を取れるようにしてあげる。そうすると「ここのAピラーは過去に作ったことがある」、「ここにこの絞りがある」、「これもやったことがある」といった情報が簡単に集められる。「検索時間の短縮」というところでまず導入いただき、使っていただくことで先ほどの「ものづくり検索」で似たものを直接引っ張ってくる。
業務分析したら27パーセント以上の時間を情報検索に費やしていたっていう事実もあり、パッと思いつくだけでその時間ですから実際はもっと検索に時間がかかっていますよ。やはり人材がいないみたいで、ある足回りメーカーさんは本当に大変だと言っていました。OEM向けにもいろんな提案を出さなきゃいけない中でBOMが整理できないので、提案までに時間がかかってすごく大変になっているみたいです。だから、そういう困りごとを「blooplinter」で解決したいですね。
本対談を通じて、日本のものづくりが強くあるために、「blooplinter」が目指す3Dを基軸とした情報連携の必要性を再認識することができました。さらに、BOMの本質を理解し直し、PLMと連携することでのシナジーにより、より現場を助けることができると確信を持ちました。
昨今、製造業が抱える問題は複雑化しているように見えますが、本質はシンプルであり、正しいBOM整備と、情報をタイムリーに活用できるソリューションが、ものづくりの現状を打開できると信じて進みたいと考えております。
今回の対談が示す道筋が、多くの企業にとって新たな一歩となることを期待しています。
【blooplinterについて】
【YouTube】
blooplinter -人と形状認識AIで歩む、新しい「ものづくりのカタチ」 -
ものづくり太郎 ブーステック代表取締役/製造業系YouTuber